49 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/06(月) 20:52:44 ID:1MB2Np0F0
信じようと、信じまいと―
某国、軍事組織情報部の話。
ある最新型情報衛星が無事軌道に乗り、性能を確かめるために地上の画像を試写することになった。
適当に決めた地点を撮影し、程なく画像データが送られてきた。
そこには平和そうで近代化した町並みが鮮明に写っており、関係者一同は衛星打ち上げの成功を確信した。
しかし、喜びに溢れるその場を一人の叫びがこだました。
「おかしい。撮影された場所の緯度経度は太平洋のど真ん中を示しているぞ」
ただの機械の故障なのだろうか。それとも………
信じようと、信じまいと―
232 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/19(火) 17:12:41 ID:2ArkuC0nO
信じようと、信じまいと-
佐渡島へと向かうジェットフォイルが日本海の真ん中で衝突事故を起こした。
とはいえ、海洋生物が原因であろうとの結論で通常運航され無事に港へと到着した。
後日、新潟市の海岸に鮫の死骸が流れ着いた。
その歯には明らかにジェットフォイルの塗装と思われる痕跡があった。
しかし学者の興味はもっと別のところにあった。腐敗した鮫の体内に何らかの発信機のような物が埋め込まれていたのだ。
244 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/21(木) 04:56:35 ID:W/blufrmO
信じようと、信じまいと―
20世紀初頭のロンドン。
既に他界していた、ある奇術師の大脱出ショー開催を宣伝するビラが、1ヶ月程の間街中で配られた。
しかし、そのビラには、大脱出がいつ、どこで行われるのか、記されておらず、誰一人大脱出を見た者はいなかった。
宣伝ビラを見かけなくなった頃、今度はその奇術師を見たという話が街中で話題になったと云う。
果たして彼は、どこからどこへ脱出したのだろうか。
―信じようと、信じまいと
246 名前:本に載ってたから多分本当?「偶然の一致」 投稿日:2005/07/21(木) 20:20:00 ID:2oViHzEN0
信じようと、信じまいと―
『アンニの日記』というものが存在する。『アンネの日記』の書き間違いでは、決してない。
アンネもアンニも、共に16歳ユダヤ人で、収容所で亡くなっている。顔立ちまでそっくりだったという。
アンネの夢は「ジャーナリストになること」アンニの夢は「新聞記者になること」。
アンネの日記への望みは「死んでからもなお行き続けること」アンニは「死んだ後も忘れられないよう今を伝えること」。
このように似たような文面が続くのだという。『アンニの日記』は、ホロコースト記念館に大切に保管されている。
239 名前:おあそび。 投稿日:2005/07/20(水) 17:45:05 ID:YNBWoNog0
信じようと、信じまいと―
20世紀の終わりごろ、アジアのとある島国の若者達に奇妙な現象が起こった。
一様に顔を黒く塗り、目の周りや唇を白く縁取りはじめたのだ。
彼らは街の端々で集い、常人には理解できない特有の言語でやりとりを行った。
あるときを境に奇妙な行動はやんだが、彼らはその時の自分の心境が理解できないと話している。
信じようと、信じまいと―