17 : 可愛い奥様 : 2010/06/30(水) 17:45:07 ID:ymypHw3O0
皮肉なことに、日本で理系離れが起こったのは、
日本が80年代にロボット大国といわれるような省力化大国、
理工学大国になってしまったからなのだ。
ロボットが普及してしまえば技術者の雇用は激減する。
あたりまえだ、自動化システムとは省力化システムなのだから。
ロボットを導入した工場は、高給取りの工学部卒メンテナンス要因が
いらないから生産価格を抑えられ、市場を制覇可能なのだ。
雇用が減れば理系人材は行き場を失う。当然賃金は下がる。
いまだにとんかちで機械をたたいて修理するような、チープな技術が
自動車産業や製造工場で現役でがんばっている途上j国のほうが
かえって身近な場所で理工系の需要があり、若者も機械に親しみやすく、
そのような国では理工系は所得を何倍にもアップさせるおいしい職業であり
理系離れになることは無かった。
給料がそこらへんの運転手の数百倍というのもざらだ。
そして、その次に上げられる原因は、80年代はアポロ計画が中止されて、
日本の宇宙や科学に興味のある若者たちは、実際の機械工学ではなく
アニメやSFなどの虚構の世界に興味をもってしまったということがあげられる。
80年代は、ちょうど富野善幸や松本零士、宮崎駿や手塚治虫といった
天才たちが《油が乗っていた》時期で、能力を存分に発揮したというのも
”運が悪かった”といえる。
80年代以降、日本の若者の理工学に対する興味は、
アニメ視聴で発散されてしまった。これは残念ながらいいことではない。
他国に絶対に真似できない、あまりにもハイレベルだった故の功罪である。
他国だったらアニメのレベルは低いので、高校生くらいになったら
理工学好きの少年たちはバカらしくなってバットマンやスーパーマンを
見るのをやめ、実際の機械、たとえば車やバイク、コンピューター
プログラム作りに興味が移行したと思われる。
世界のなかで日本の若者だけが、いい年過ぎてもだらだらと
虚構の機械に入り浸っていた。これは,悲劇だったのだ。
18 : 可愛い奥様 : 2010/06/30(水) 17:45:50 ID:ymypHw3O0
よく考えたら,技術者はたとえてみれば、パイロットでありながら
無人戦闘機の開発もやらされてるようなもんだ。
技術の目指す目的は自動化、すなわち人手が要らなくても
大量生産が出来ることだ。突き詰めれば無人化だ。
技術者とは、究極的には、自分で自分を首にすることに
取り組んでいるようなものだ。
技術者の最大の成果が、自分が必要でなくなること。
なんとまあ、矛盾した存在であることよ・・・
科学大国になればなるほど、物を作るさいに理工学習得者の
かかわる工程が減らされ、そこらへんの無学のおばちゃんが
パートで生産ラインをあつかえるようになり、理工系は魅力ある
雇用先からはずれ、若者の科学に対する興味は薄れていく。
科学技術者が大量に必要とされた、まだ人力であらゆる
仕事をやっていた時代のほうが、理工系の人たちにとっては
”開拓の仕事”ができて幸せな時代だったのかもしれない。