599: 2つのトンネル (1/4) 投稿日:2009/07/11(土) 14:17:57 ID:AC5u4pXt0
長距離トラックの運ちゃん(名前をAとしておく)から聞いた話。
真夜中の峠道。
・・・普段からよく通る道だったそうだ。
その道の途中のトンネルに差し掛かった時、Aはある異変に気付いた。
いつものトンネルの隣にもう一つ、同じ造り、同じ大きさの、謎のトンネルがあった。
昼夜問わず最低でも半月に一度は通ってる道だから、
新たに開通したトンネルなら、工事の時点で気付いてるはず。
しかしこれまでにその様子もなく、まるで鏡に映したかのようにそのトンネルは突然、そこにあった。
Aは霊感の類などまるでない男だが、この時は「入っちゃいけない」と直感したそうだ。
トンネルの出入り口付近の、パーキング?(広くなってて公衆電話とかある所)に車を停めた。
トンネルを越えないと今来た峠道を戻らなきゃならないし、かなりの遠回りになる。
気味が悪いが思い切って突っ切ってしまうべきか、遠回り覚悟で引き返すべきか、
Aはそのパーキングでしばらく悩んだらしい。
つづく
600: 2つのトンネル (2/4) 投稿日:2009/07/11(土) 14:18:41 ID:AC5u4pXt0
そうしていると、自分が今来た道を別のトラックが登ってきた。
そのトラックの運転手(Bとしておく)も異変に気付いたらしく、同じようにパーキングへ車を入れてきた。
互いの運転席が隣り合うように停車して、窓を開けて話したらしい。
「長年運転手やってると、妙な事もいくつか経験するけどよ、
こんなのは初めてだ。悪いことは言わねぇ、引き返したほうがいい」とB。
見るからに年上でベテランのBの意見にAは従い、引き返すことにした。
車の向きがにすでに戻り方向を向いていたBが先にパーキングを出て、Aがそれに続く。
Aがパーキングを出て走り出した直後、一台の乗用車とすれ違った。
その乗用車はトンネルに向かっていくわけで、
Aはその車がどっちのトンネルに入るのか気になって、ミラーでその車を追った。